2回の発酵でより力強いワインに
10月の中旬に手作業で収穫が行われ、第一の発酵作業を行います。
その後、翌年の2月に「アマローネ」や「レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ」を造るのにパッシート(陰干し)したブドウの果皮(絞り粕)を、もう一度このワインに潰けこみ、第二の発酵作業を行うという特殊な方法を用いています。この作業により、さらに力強いポディと色合いとポリフェノールの各成分、そして高いアルコール度を得ます。その後、オークの大樽で熟成。この方法で造られたものを「Ripasso」と呼ぴます。
Corte San Benedettoコルテ サンベネディット/ ヴェネト
古都ヴェローナで長期熟成「アマローネ」をつくる小規模ワイナリー
イタリア北部でも東側にあるヴェネト州。紀元前に古代ローマの植民地として発展、今もその面影を留める世界遺産の街、ヴェローナの近郊カンティーナの名前コルテ・サン・ベネデット(CORTE SAN BENEDETTO)は5、6世紀ごろにイタリアで活動し、修道会の基礎をつくった聖ベネディクトに由来。一般に複数のブドウを使うワインは、搾ってから混ぜるが、ここでは収穫したブドウを混ぜ、一緒に搾るという。その比率はかつて、畑の面積で測ったという逸話を聞くと、カンティーナが土地とともに風土を受け継いだことが分かる。クオルスとの付き合いは8年前から。オーナーのアンジェロは「独立して最初のお客さんだったこともあってとても印象深い。今後もできる限りのことをしていきたい」と言った。